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?@ カナダポートオーソリティ
国の貿易に重要な港湾で一定の要件を満たすものについては、カナダポートオーソリティを設立する。ポートオーソリティは、運輸大臣から、港の水域、陸域等の免許を受けて、その免許の範囲内で、海運、航行、荷役、倉庫等の業務に関する権限をもつ。非営利企業で株式は発行しないが、カナダ会社法(Canada Business Corporation Act)の適用を受ける。ポートオーソリティの所得は非課税となる。連邦の土地を利用することが出来るが、その利用料は支払う必要がある。港湾料金は、コストをカバーし適切な利潤を生ずる程度のものとし、利用者を差別的に取り扱うことは禁止される。港湾管理者の活動範囲は、港湾関連の業務に限定されていることにたいしては、現在の港湾管理者からこれを拡大するよう要請があがっている。
カナダポートオーソリティとなる港湾は、現在CPCが管理する主要港7港、及び港湾委員会が管理するFraser River港の8港となる予定である。
CPAとなる予定の港湾8港
Halifax,St.John’s(Newfoundland),
St.John(New Brunswick)、
Montreal,Quebec City(Quebec),
Vancouver,Fraser River(British Colombia),
Prince Rupert(Bitish Colombia)
各ポートオーソリティのボードは、9-11名のメンバーからなり、その構成員は次のような機関、企業等から任命される。
・運輸大臣に指名されたもの:1名
・地元市長に任命されたもの:1名
・地元州の長に任命されるもの:1名
(バンクーバーの場合は背後の州から任命されるもの:1名追加)
・ユーザーとの協議で運輪大臣が指名するもの:5または6名
(ユーザーとは船台杜、労組、荷主、及び海事サービス等)
?A 地方港湾
現在、カナダ運輸省が管理する524港及びカナダ港湾公社(CPC)、港湾委員会(HC)の管理する港湾の一部が、地方港として、地元州、市、コミュニティ、民間企業等に移管される。一部の港湾は、漁港等として他の連邦政府機関に引き継がれる場合もある。移行期間は6年間とされている。

 

 

 

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